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奈良若草山山焼き

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若草山山焼きの見物のため、
奈良へ行きました。

しかせんべいを買って
財布をしまっていると
しびれを切らした鹿が、服をぐいぐい引っ張ってきます。
タイツが破れスカートは鹿のよだれまみれになりましたが(笑)
鹿がかわいすぎるので許します。


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せんべいを売っているおばさんが教えてくれましたが
しかせんべいについている紙は食べられるそうです。

昨日は交通量も多く、警備員さんが誘導灯で
さっと車両を止め、道路を横断中の鹿を守る姿がかっこよかったです。
ゆっくり道路を渡る一匹の鹿。
奈良ならではの余裕ですね。

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春日大社境内
飛火野(とびひの)大とんど
若草山山焼きの火種になります。

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神事のあと、参拝者は炉のまわりをまわり
一年の無病息災を願います。
御神酒がふるまわれます。

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山焼きは6時からなので
それまで奈良公園周辺散策。

奈良ホテルへ
1909年迎賓館として開業した老舗のホテル。
東京駅を設計した辰野金吾らによる和洋折衷様式。
当時の姿をとどめています。
ティールームは落ち着ける空間。
ケーキもやさしい味。

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ホテルショップのお土産は厳選されている感じ。
ホテルグッズも素敵。
マークのデザインが美しい。

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いよいよ若草山の山焼きです。

山焼きの前の打ち上げ花火に感動。
冬の空のきらめきは心にしみます。
拍手が沸き起こり、涙出ます。
‥ですが写真が無残‥

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花火職人さんはじめスタッフの皆さんに心から感謝です。

若草山山焼きは
奈良県新公会堂より見物。

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とても楽しく良い一日でした。
身も心も清められます。
貴重な休みの日につきあってくれた友人のおかげ。
ありがとう。

本日の格言
「心を照らし温め燃え上がらせる炎に感謝」



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ひとりで桜を植え続ける。

昨年の大みそかに、台湾人のアーティスト
リー・ミンウェイさんの作品に接し感動しました。
リー・ミンウェイの作品についての記事

しかし、自分があまりに台湾について無知なことに気づき、
早速図書館へ行きました。
たまたま目についた台湾に関する本がこちら。


平野久美子さんの『トオサンの桜』
小学館 2007年




涙なくして読めませんでした。

トオサンというのは、日本時代の教育に
影響を受け今も日本語を話す台湾の方々のことで、
日本語の「父さん」の発音に「多桑」という
漢字を当てはめた台湾語だそうです。
激動の時代に翻弄されたトオサンたちの人生は
壮絶で身につまされます。
歴史資料だけでなく、生き証人であるトオサンたちに
直接お話を聞かれてまとめられ、
人々のつながりが描かれている部分に
著者の心の深さを感じました。

日本統治時代に身に着けた精神を
今でも持ち続け、当時に郷愁を覚える
トオサンが多いそうです。
親日のイメージもある台湾ですが
それは、日本の敗戦後に入台した
国民軍(中華民国)の無秩序・傍若無人ぶりと
比べたら日本の支配の方がましだったという面も大きく、
決して日本支配が肯定されるものでは
ないという著書の指摘でした。
歴史の話もわかりやすくまとめられているので、
読みやすいです。

どのトオサンの話も心にしみますが、
王清海さんというトオサンの話には
ただただ頭が下がるばかりでした。

台湾中部、南投県埔里市の埔霧公路に
ガイドブックに載っていない
桜の名所があるらしいのですが、
それは王清海さんがたったひとりで
役所の手も借りず、二十数年かけて三千数百本の桜を
植え続けたというのです。

貧しさゆえ7歳から大人と同じように働き、
学校にも通わせてもらえず、懇願の末、
継母に平手打ちされ、倍働くという条件のもと
ボロをまとって裸足で学校に通い、
学校で一番をとった清海さん。

行商をしていたころ、7時間もの険しい山道を
往復して無理難題の依頼を成し遂げたりと、
命がけで信用を築いてきた清海さんの信条は
心に残ります。

「人から何かを頼まれたら、
金を借りたと同じ事。
絶対に成し遂げて信用を守らなくては」

平和な時代に生きて
仕事やその他もろもろの責任も果たせてない自分が
とても恥ずかしくなり、今年から心を入れ替えて生きようと思いました。

本日の格言
「信念は困難を打ち破る」



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伊勢神宮2015年。

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老親と3人で初詣。
毎年、伊勢神宮にお参りします。


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お天気も良かったので、外宮から内宮まで歩きました。
(外宮から内宮まで3キロ弱ぐらい)

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外宮を出てほどなく豊川茜稲荷神社。
とよかわあこねいなりじんじゃ
茜は、あこねと読みます。
あこねさん。

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外宮の摂社(本社に付属し、その祭神と縁故の深い神を祀った神社)で、
神宮御遷宮のときに残材の払いさげを受け、
神宮にならい御遷宮をしてきたという。

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大変珍しい杉と楠の御神木。

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以前は、内宮まで歩く人をほとんど見かけませんでしたが
近年、元気なお年寄りが、よく歩いていらっしゃいます。
ゆっくりのんびり歩く私たちは、後ろからの方々に
どんどん抜かされてゆきます‥

道中は車の往来ばかりで
特に美しい景色はないのですが
土産物屋や不思議な看板などが見られます。

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マンホールの蓋もかわいい。

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おかげ横丁の入口。
某茶屋の看板猫。

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内宮到着

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清らかな五十鈴川

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内宮では御神酒をいただいたり
甘酒をいただいたり。

ご奉仕のシニアの方々が手際よく
いれてくださる甘酒は大人気です。
でも、爺様二人が、清掃用に使うような金属バケツに
甘酒入れて運んでいるのを見てしまった‥
せめてやかんとかないのだろうか。

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これは伊勢神宮指定窯で謹製の干支の未。
近鉄の伊勢神宮初詣割引切符に
ついている引換券でいただきます。
(引き換え場所は内宮にも外宮にもあります)

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毎年の楽しみのひとつですが、
今年のは、例年と明らかに違い
丸みを帯びてかわいくなっています。

この乗車券は途中下車もできてかなりお得なので
お勧めです。
電車の旅もいいですよ。

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電車の窓から

老親と一緒に歩いてお参りできるのは
あと何年だろう。
今年もお参りできて感謝。


去年の伊勢神宮。2014年伊勢神宮

おととしは伊勢神宮で安倍総理。
2013年伊勢神宮

本日の格言
「お参りは歩いて」



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森美術館つづき

森美術館で開催されていた
『リー・ミンウェイとその関係』展の
作品についてです。

心温まる作品のひとつ。

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Fabric of Memory(布の追想)

紐がかけられた箱がいくつも並んでいます。
紐を解いて箱の中を鑑賞するようになっています。

靴を脱いで上がるようになっていることもあって
皆、通り過ぎて行く‥(笑)

で、ワタシが上がると、その後、追従者が続々。

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箱の中にはある人からある人へ贈られた手作りのものが入っていて、
箱のふたの裏にそれぞれのエピソードが書かれています。

読んでいると目頭が熱くなります。

紐の掛け方は写真付きの説明書きが用意されていて、
それを見ながら、箱を元通りにします。

紐を解くときに、どなたかの大切な思い出話を
のぞかせていただくのだという気持ちになり、
自然と姿勢が正されました。
そして鑑賞した後は、ありがたい気持ちで
丁寧に紐をかけました。

あとで購入した図録を読んで分かりましたが、
私はリーミンウェイさん自身の思い出の
お母さんの手編みのセーターを偶然見ていました。

箱には薄いシルクが張ってあるため
シルクスクリーン越しに品物を見るので
はっきりとは見えないのが残念でしたがね。
品々を保護するために仕方ないのでしょう。



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展示されている花は持ち帰ることができるのですが、
その際、ふたつの約束があります。
来た時と違う道を通って帰る。
その途中で会った見知らぬ人に花を贈る。
大みそかの夕方だったこともあり、花がまばらで
少なくなっていました。

花が枯れないよう、ジェルの入った袋と
それを縛る紐も置かれていました。

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The Mending Project(プロジェクト・繕う)

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これらの品々は観客が持ち寄ったものです。

繕いたいものを持参すると、リーミンウェイさんが
直接話を聞きながら、繕ってくれるそうです。
(彼が不在の時はスタッフが代わりに繕ってくれる)

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繕ったものは展示期間中、そのまま糸巻とつながれたまま
置かれています。普段は目に見えない人と人、人と物のつながりを
カラフルな糸に見立てて祝福したいという
アーティストの願いが込められています。

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品物は洋服やハンカチ、縫いぐるみなど様々で
期間中、どんどん増えていきます。
使い捨てのマスクまでありました(笑)

それぞれ綺麗な刺繍がほどこされていました。

配置は何かルールがあるのか?
刺繍や色に意味があるのか‥

いろいろ気になったので、
裁縫中のスタッフさんにお話を伺いました。

色や配置など特にルールはなく、品物は
持ち寄られた順にテーブルの端から重ねてゆくそうで、
刺繍は20人ほどいらっしゃるスタッフさんの自由に
任されているそうです。
品物は展示期間終了後、持ち主に取りに来てもらうそうです。
持ち主が海外の人の場合は、放棄されるそう。

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Stone Journey(石の旅)

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左側の石は自然の石で右側はブロンズの複製。

この作品を所有した人は、いずれかを
放棄しなければならないそうです。

氷河の動きによって作られた自然の彫刻である石は
ニュージーランドのポロラリ川から持ち帰ったもの。
その自然の石とレプリカのどちらにより価値があるのか?

この思考のプロセスとその共有こそが
作品だということです。

う~ん、私ならどちらを放棄するかな~
悩む。セットで持っていたいですがね。


ご紹介した作品はごく一部ですが
本当に感動した展覧会でした。

本日の格言
「人をつなぐものは想い」



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森美術館

東京に行くと必ず立ち寄るのが
六本木ヒルズにある「森美術館」です。
22時までと開館時間が長いこと(土日祝は23時まで)と
眺めの素晴らしい53階にあるのが気に入っています。
入館料だけで52階にある展望台へも入場でき、
アートも夜景も楽しめるので大満足です。


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52階の展望台からは
東京タワーもスカイツリーも見えます!

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大みそかの展望台の様子 20:20撮影


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さて、肝心の展示内容ですが
今回は『ティム・バートンの世界』と
『リー・ミンウェイとその関係展』が開催中で、
両方鑑賞しました。

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ティム・バートンは『シザーハンズ』(1990)や
『チャーリーとチョコレート工場』(2005)、
『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)、
『ダーク・シャドウ』(2012)などの作品でおなじみの
映画監督です。

館内は非常に混雑していました。
印象に残っているのは紙ナフキンに描かれたスケッチ。
落書き風ですが、どれもユニークで生き生きとしていました。

ティムバートンが手がけたミュージックビデオなどの
映像作品も多く楽しめました。


今回、とても感動したのは
『リー・ミンウェイとその関係展』の方です。

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参加型のアートで知られるリー・ミンウェイは
台湾生まれのアーティスト。

李明維(リー・ミンウェイ)の明維は
明治維新に由来しているそうです。
日本の統治時代、リーミンウェイの
祖父母が東京の大学で学んでおり、
リーミンウェイが特に祖母から精神的な
影響をうけたということです。

私は彼の作品を通して本当に考えさせられましたし、
こんなにやさしい気持ちになれたのは久しぶりだなと
感動に震えました。

その作品については‥
つづく。

本日の格言
「感動とは時空を超えてつながること」



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考えちゃいけない。

音信不通になっていた恩師を訪ねて
年末の東京へ。

同じご住所にお住まいでした。

「え?電話通じない?
あはは、回線変わったんだった~」

というわけで、
電話番号もメールアドレスも変わったそうです。

とにかく。
お元気でいらっしゃったので
本当によかったです。

あと数年で90歳になられるのですが
お元気の秘訣は、一日も欠かさず
続けていらっしゃる、1時間程度の
ウォーキングと、冷水シャワー。

冷水→48度の温水→冷水→48度の温水→冷水‥

冷水と温水をかわるがわる、浴びるそうです。
必ず冷水で始めて冷水で締めくくるのがルール。

冷水いきなり浴びるんですか‥
48度って熱くないですか‥

「考えちゃいけない。考えるからできなくなる!」
のだそうです。

「考えちゃいけない」という
非常に単純明快な一言に、ものすごく納得。

躊躇するたびに、この言葉を唱えたいと思います。

そして、先生は、ノートパソコンに保存された
写真をいろいろお見せくださいましたが。

10年近く前のワタシの写真もありまして‥

わ、若い。

昔の写真を保存してくださってるのは
大変うれしい反面、
自分の劣化の激しさを目の当たりにし
複雑な心境です‥

いろいろと‥がんばろ。

気持ちを引き締めつつ
先生のお宅をあとにしました。

ますますお元気で。また近いうちにお訪ねします。

今回の上京の目的は
先生に会うことでしたが
到着してすぐ達成できたため
あとは友人に会ったり
表参道に行ったり、六本木の
森美術館に行ったりしました。
そのレポートは明日。

東京でいただいたケーキ。
カフェトロワグロにて。

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東京の友人が連れて行ってくれた
カフェトロワグロ。
(CAFE TROISGROS)
本店はミシュランの最高位★★★を
40年以上も保っている
フランスはロワンヌのレストラン。

二人でケーキ3ついただく。
りんごのタルトがとてもおいしかった。
友人がご馳走してくれました(嬉)

本日の格言
「とにかく、ためらいを捨てる」