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代筆の報酬。

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なにやら危険な物体。これは何でしょう? 



昨日の続きです。


書道代筆の報酬が気になった方のために…

2万円でございました。


正座してひたすら筆を走らせ続けて徹夜

一応、提出課題なので、納得いかない出来だと破って書き直し。
ご本人は出来上がりを見もしないわけですが(郵送も私がね)、
それでも丁寧に書くべきですし、
そういう所こそ、きちんとしたいですしね。

とは言うものの…
書いても書いても終わらないので、
そう悠長なことも言ってられなくなり、
後半はほぼ一発勝負になってました…


なんだよそれっ


いや、時間足りなくて…その…。
その節はありがとうございました。


依頼主は小学校教諭の資格を取れたのでしょうか。

そして先生になったのでしょうか…



宿題をしない児童に説教してたりして


いや、

「書道の宿題なんて代筆でもいいわよ~

って言ってるかも


iron2.jpg
ときに複雑に絡み合う物体



その正体は?




iron3.jpg
16年間お世話になったアイロン。
留学生活2日目にして、何より先に購入。
ついに故障しました(今年8月)。
しっかり重くてスチームなしが気に入っていました。

スチーム嫌いです。きりふき派は分かってくださいますよね?


2代目もスチームなしを探し求めました。
しかし、最近は、重いアイロンなんか売ってない!
軽いとアイロンかけた気しないんですよね…
アイロンかけが楽しくなくなりました。

重いの好きな方は分かってくださるでしょうか?

そんなやつおれへんで~(こだまひびきのこだま風)


本日の格言
「自分に重い負担をかけていくことで
心の張りを保ち続けられる」


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負荷をクリアするたびにステップアップ!
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なぜこの国に来たのか3


注:これは食べられます…  ※本文とは何の関係もありません。


クマのサカズキが「なぜこの国に来たのか」その3です。

↓こちらをご覧いただくと、前回の話があります
なぜこの国に来たのか2


口から出まかせを実現するため、手探りで準備を始めることにしました。


インターネットも普及していない時代のことです。

隣国留学については、書店で調べることにしました。


「アジア留学」という1冊の雑誌がありましたので、
中を開いてみます。


隣国留学に関してはたったの2ページしか割かれていません。

2ページのために2千円以上もする本を買うのは…

メモを取ることにします。

あからさまに手帳を取り出すのも品がないと思い
資料請求先のFAX番号を暗記して書店を出ました。

K先生も学んだ名門校「延世大学語学堂」

ドキドキしながらFAXを送ってみたら、数日後に
入学案内(日本語)が送られてきました。


誰でも入学できるようで、
幼稚園卒のクマのサカズキでも大丈夫みたいです。
なんていい学校なんでしょうか。

しかし…

学生ビザ(まずは6ヶ月)を取得するためには…

100万円以上の預金残高証明が必要。

6か月分の生活費・学費の目安が100万円ということでした。

クマのサカズキにそんな大金があるはずがない!

かといって…

かたむきかけのクマのサカズキ家。

ない袖は振れないのでありました



アルバイトにいそしむ日々の始まりです…


文化財の修復(素人にさせるのかよっ)から代筆、
インドのサリーを身につけ(なぜ??)某会場案内、
喫茶店、販売、雑役(この時からかよっ)…

来るもの拒まず。
9月の留学を実現させるためには
7月までに100万貯まっていなくてはなりません。
4ヶ月しかない!!

ごちゃごちゃ選んでる場合ではありません。

あ、選べる身分でもありませんでしたね…


まあ、一番の珍仕事といえば、代筆でしょうか…
仕事というより、犯罪行為では??

通信教育(小学校教諭資格)で溜めこんだ
書道の課題1年分を締め切りまでに代筆するという仕事?


全く面識のない人のね。

下手でも何でも筆で書きさえすればOK!ということで。
(よほど切羽詰ってたんですな…)

締切日の2日前に半紙と墨汁、手本、封筒を渡され。

それは、つまり徹夜で仕上げて、速達で出しておいてくれと?

もう記憶にありませんが、100枚以上は書いたかと。

書いても書いても終わらない。

気がついたら夜が明けてまして半分寝ながら書いてました…


で、報酬は?ですって?

うふ。気になります?


なんか眠くなってきましたんで、今日はこの辺で…
(おいおいっ)

本日の格言
「何もないからできないのではなく
何もないから、がんばれるのです!」



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なぜこの国に来たのか2


トルコのおんぼろタクシー 2011.1.27  ※写真は本文と何の関係もありません。


今更、夏物を仕舞ったりしている、クマのサカズキです。


クマのサカズキが、この国に来たいきさつを説明する
ストーリー「その2」でございます。


来たのだ幼稚園、もも組を卒園間近に控え、
隣国行きが決まっていたものの、不安になって
受け入れ先に国際電話をかけた…という話の続きです。


「ビザの申請書類はどうなってますか?」

「ベツノヒトガキマリマシタ。アナタハコナクテイイデス。
ドモスミマセン」 

「今更何ですか、こっちはもう渡航の準備もしてるんです」

「ドモスミマセン」

「なぜ、早く連絡してくれなかったのですか」

「ワタシ、ワカリマセン。ドモスミマセン」


あまりに簡単な日本語で断られたので、
相手にとって日本語が外国語だということは分かっていても
バカにされている気分になりました。

ドモスミマセンの一点張りで何の説明もないのです。


隣国事情に詳しいK先生ですら、これには激怒されました。


電話では埒が明かず、かといって、隣国に行って抗議するわけにも
行かず、泣き寝入りするしかないのでした。

気まぐれに呼び出され、8時間もかけて面接に向かったのは
全くの骨折り損だったのです。

(書き忘れてましたが、面接は受け入れ前提での約束であり、
内定をもらったようなものでした)


さて、「来たのだ幼稚園もも組」の卒園式の日がやってきました…


バブル崩壊後ということで、園児たちは皆、卒園後の進路があやふやで

喜ぶ様子もなく、卒園式後、集まってキャンディーをなめたり

グダグダしていました。


そのとき…

クマのサカズキのことを心配したK先生が、園児のたまり場を

探し当てて来てくださったのです。


K先生は、ご病気でひどく痩せられ、歩くのもままならない状態で

ジャングルジムの上まで登って来られました。


その様子を見た園児たちは全員、ジャングルジムから落ちそうになりました。


K先生は、すぐに
「クマ、大丈夫か?卒園後はどうする?」
とお尋ねになりました。


瞬間、クマのサカズキは自分でも分からない、何かの力に支配され

思わず、

「9月から隣国に留学します!」

と口走ってしまうのでありました。


全くの口から出まかせでした。9月と言った根拠も不明です…


ただ、力をふりしぼって探しに来てくれたK先生を見た瞬間、

「自力で隣国に行ってやる!」という意味不明の闘志が

沸き起こったのは事実です。

しかし、自分の言ったことには責任をもたねばなりません。

うそをつきたくないクマは本当に留学することにしました。


とは言うものの、当時は寒流韓流なんて考えられない時代。

ネットも発達しておらず、隣国留学などする人も身近にはおらず

何をどうやって留学すればいいのか、全く分からないクマのサカズキでした…


1995年2月の出来事です…

続く


本日の格言
「とっさの出まかせは天の声」


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ときには運命を信じて!


なぜこの国に来たのか1


ワルシャワ駅の売店 2010.1.19  ※写真は本文と何の関係もありません。


秋になり、クマの杯も、柄になく昔のことを思い出し
感傷的になったりしています。


そもそも、なぜこの国に来たのかという話

書こうと思いますが、よろしいでしょうかね。


記憶をたどれば、いろんなことがよみがえり、

その都度脱線もいたしますので永遠に終わらないかもしれませんが、

少しずつ書き綴ってゆこうと思います。



では、始めます。

話は20年ほど前にさかのぼります。

「来たのだ幼稚園」年少、もも組に通っていたクマのサカズキ。

外国語幼稚園でも隣国語を教えてなかった時代ですが(大阪の話)

来たのだ幼稚園では、珍しく隣国語を教えるクラスがありました。

キャンディーとうさぎのぬいぐるみにしか興味のなかったクマのサカヅキ、

隣国など、知るはずもありません。



隣国語のセンセイは隣国人で、長年日本に住んでいるおじいちゃんでした。

隣国語教室は、いつも、おじいちゃんの回顧録に終わってしまい、

半年かかって、やっとなんとかハングルを覚えただけでした。


年長に上がると、隣国教室に日本人のK先生がやってきました。

隣国についていろいろなことを熱心に教えてくれました。

興味がわき、その国に行ってみるかと思いはじめたのも

このころです。

しかし、K先生はなにやら重い病気にかかっているらしいのです…

クマのサカヅキの卒園が近づくにつれ、K先生がどんどんやせていきます。


バブルもはじけ、国内の小学校に進めそうもなく

とくに出来のよくなかったクマのサカズキの進路をめぐり

先生方が心配しました。

本人の「隣国に行きたい」というムチャな思いつきに

担任のY先生が全力を尽くしてくれ、なんとか隣国に進路が決まりました。

K先生も喜んでくれましたが、隣国事情をよく知るK先生は、

「隣国とはきちんと約束をしたほうがいい」と言いました。


ある日、隣国の受け入れ先を名乗る人から連絡があり

「あさって、岡山に面接にくるように」と言われました。

いきなり、しかもなぜ岡山なのか。


それはその人が私用で日本の岡山に来ることになったから。


私用で。


阪神大震災の直後で、交通が麻痺しており、大阪から岡山までは

かなり遠回りのルートで行かねばならない事情を話しましたが、

「午後1時に来るように」と言われました。


朝5時台の始発に乗って、雪のちらつく寒い中、ものすごく

時間をかけて岡山に面接に行ったのです…

面接は単なる雑談

8時間もかけて岡山まで行って単なる雑談。

急に呼び出されて
8時間かけて行ったのに
数十分の雑談で終了。


…しつこい?


今となっては、こちら事情をよく知る身なので、

非常にありがちなことだとはよく分かりますが、

当時は知る由もなく。


「受け入れは確実」との口約束を信じて待つこと1ヶ月…

何の音沙汰もないので、受け入れ先に国際電話をかけたら…

K先生の心配は的中しました。


続く…



本日の格言
「思いつきと勝手な都合で呼び出されても、
いちいち腹を立ててはいけません」


よくあることですから!

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