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一番目のお客は

土曜日の昼下がりに携帯が鳴りました。

なんと?

お、お、お、鬼教授。

正座して(気持ち)
「ハイッ。教授様」と
折り目正しく電話に出たクマのサカヅキです。
(韓国では「教授様」とお呼びします)

引越し祝いを用意してくださった!そうで
新居近くまでおいでになるとのこと。

3時でよいかと尋ねられ、ハハ~ッ
お待ち申しておりますと答えたものの、
あと2時間ちょっとしかない。

その日は夕方、銭湯&チムジルバンに行くつもりだったので
シャワーもしてない&すっぴんという情けない姿で 
未だに片付かないダンボールの小山と格闘中でした。

もうね、なりふり構わず収納しまくって
髪振り乱して必死で掃除しました。

そして約束時間の6分前、携帯が鳴り
すぐ前のカフェでお待ちだとのこと。

うぐぐぐぐわあああ~まだ6分前じゃないのよ~。
このときほど6分が貴重だと思ったことはなかったです。
普通10分前には先に行ってお待ちしているべきだよね。

ドドドドとカフェまで駆けつけました。

正装した鬼教授と金色の大きな風呂敷包み。
金色のリボンつき。

「せ、せっかくですので、お、お茶でも
召し上がってくださいませ」と
無理やり?部屋にご案内しました。

blogDSC02835.jpg

いただいたIH用鍋のセット。
こげ茶色の素敵なお鍋。

右のは真空鍋というもので
無水調理ができる。
真空状態になるので、
このまま常温で長期間保存できる。

ていうか…

鬼教授、私がオール電化の家に引越しするのに
ガラス鍋以外処分してしまったというアホな話を
ご記憶くださってたのですね…(涙)

思いもよりませんでした…

大変うれしくて、早速使う。

blogDSC02839.jpg

沸騰させた漬け汁(しょうゆ・水・酢・砂糖・月桂樹の葉・粒こしょう)
に適当に切ったきゅうりと玉ねぎを入れて、ふたをして漬けて置くだけ。

大根を入れるとおいしいのですがね、買うの忘れて。
チャンアチ(장아찌 しょうゆ風味のピクルス)です。
唐辛子もなかったので、唐辛子の粉を入れました。

日に日においしくなっていきます。


この日を境に、休日でも起きたらすぐに化粧をし
髪を整えることを強く誓いました(って何回目なのさ)


本日の格言
「休日はだらりとする日ではなく
優雅に過ごす日」



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韓国私大大学院の学費

博士論文が最終合格。

先日(金曜日)、製本した論文も出来上がり、
鬼教授にご報告したら、昼食にお誘いいただいたのですが。

印刷屋に論文を取りに行ってきた直後のことで、
汗かいてるし、着る服はないわでパニック。
小一時間で、シャワー、アイロンがけ、メイク、靴磨きを
済ませ、鬼教授のところへすっ飛んで行きました。

しかも、鬼教授のお車の、運転席に座ろうとしてしまうという…
鬼教授も目が点になってました。
相変わらずドジっぽいことで(笑)

論文を手に取った鬼教授は
目次をじっくりご覧になり、
たいそうお喜びくださいました(涙)

そして、論文のオンライン提出やら、
博士号取得者対象のアンケート(教育府による)…など
ひとつひとつの作業に、手こずりながらも
なんとか全て終了しました。

そのアンケートですがね、6ページもあって。

大学院の学費や、その支払いは誰か?
現在の年収に至るまで
詳細に答えねばならないアンケートです。
しかも無記名じゃないんですよ。実名で。

学費については、大学院のMYページに
記録が残っているので、照会してみました。

改めて計算してみて!?

入学金と6学期分の学費の総額は
2096万3千ウォンでした。
(2014年8月11日現在のレートで¥2,063,837.64)

しかし、私の場合、外国人減免制が適用され
50%減額となり、1047万9千ウォンになりました。
(12014年8月11日現在のレートで¥1,031,672.69)

それでも日本円にして100万以上収めたわけですね…


<内訳> ※( )内は外国人減免50%適用した額
入学金
60万(30万)  

授業料
1学期目 309万4千(154万7千)
2学期目 327万7千(163万8千)
3学期目 327万7千(163万8千)
4学期目 349万7千(174万8千)
5学期目 349万7千(174万8千)
6学期目 372万1千(186万) 

減免されたといえ、こちらで出稼ぎの身としては
学費の納入はきつかったね~
韓国の学生さんたちは
一体どうやって払ってるんでしょうかね!?

これに、論文審査費(博士)は30万Wも必要。
(途中で審査放棄した私は3回払った…)

そして審査のたびに料亭での接待ね。

とにかく、今は

やっと終わった

万歳。ありがとう。

という気分です…


本日の格言
「お金の計算ほど不毛なことはない」



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ムカデにも感謝。


本日の昼食。 カボチャのサラダ きゅうりの和え物 キムチ 中華酢鶏 棒鱈のスープ 玄米 プチトマト


皆様のブログにご訪問できず、すみません。
いつもありがとうございます。


本日、論文提出の締め切り日でした。
製本した論文に、審査員の先生方の
認定判を押していただいたものを一部と
学科長の認定証明書を添えて提出しました。
論文のファイルはメールで大学院の
論文担当者に送信します。

本気で必死になれば2日間連続徹夜も可能ですね。
通常なら睡魔に負けてしまうのですがね。
多少仕事に支障はきたしましたが(笑)

20140611lunch2.jpg


2日前だったか?
夜中の3時ごろ、パサッという音がして
違和感を感じ膝を見たら、黒光りのする
不気味なオモチャ?と思ったら

黄色い足のついたムカデでした。

ぎゃっと、思わず声をあげました。

すごい怖くて眠気もぶっとびました。

ムカデが上から降ってきた感じでした。
きっと、クーラーの室外機を通ってきたのでしょう。

山奥ですからよく出没しますし、
病院なんかに行ってる暇もないと、
かまれたときの応急処置について
すぐ、調べました。

絶対、冷やしたらだめなんですね。
毒の酵素活性が43度以上で止まるらしく
温かいシャワーで傷口を温めるのが
正しい処置だそうです。

毒は表面についているだけなので
洗い流せばいいようです。

応急処置の仕方↓
ムカデに刺されたときの応急処置

ま、その後、ムカデが部屋の隅に隠れてしまい、
恐怖からくる緊張感のおかげで、徹夜ができたので
結果的にムカデに救われたといえるかもしれません。

しかし、ムカデにまで論文の応援をしてもらえるとは(笑)


20140611lunch3.jpg完食主義

本日の格言
「敵も味方も自分の心しだい」



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粘り勝ち

残業に論文に苦しくても、負けてはいけない!
(残業は論文審査の時の埋め合わせ)
融通の利く職場にも感謝です。

しかし、来週の水曜が論文の最終提出なのに
まだ、抄録&英文抄録を書いていないという
危機的な状況です。

抄録は英文でなくてはいけないのか?
日本語ではいけないのか?と思い
学科の助手さんに問い合わせてもらいました。

「英文オンリーです!決まりですから」

それを聞いた小鬼教授が
「おかしいだろう。他の大学ではOKなのに」
と、直接、大学院事務局に掛け合ってくださいました。

英文しか認めない、の一点張りの事務局。

「以前、中国人留学生が中国語で書いて
いたのを見た!」
と、ねばる小鬼教授。

押し問答の末…

「日本語で書くように」
と、真顔の小鬼教授。

人によって対応が違うのはいつものことですが
やはり、教授が直接交渉すると話が変わるのです。

そもそも
研究内容からして、
読むのは国内(韓国)の研究者か
日本の研究者しかないと思うので
抄録を英語で書く必要はないですし。
(っていうか、誰も読まないだろうよ
っていうか読まないでくだされ)

言ったもんがちで粘り勝ちなこと多いね。

とにかく、日本語で助かった~
涙を流さんばかりに
小鬼教授にお礼を申し上げました。

小鬼教授も論文で徹夜明けだったのですが
一緒に晩御飯のトンカツ食べに行きました…

本日の格言
「粘って押して押しまくれ」



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合格しました。

しばらく、ブログ更新もできずにおりましたが
毎日訪問くださり、ありがとうございます。

本日、論文の最終審査でした。

5人の先生方が代わる代わる
ご指摘くださり、修正を加えた論文の 
タイトルと目次について、再度、あーでもない
こーでもないと、真剣に悩んでくださり、
意見を交わされ…

その一刻一刻を心に刻みこんでおりました。

一秒がとても長く感じられました。

しばしの沈黙のあと…

「おめでとう。クマ博士!」

という学科長のお言葉。


ご、合格できました…

緊張が解けず、実感もわきません。

そして、まだまだぬか喜びは禁物。

これからさらに鬼のように修正を加え

製本した論文とファイルを提出し
さらに、大学から論文形式についての
チェックが行われます。
コピペ(剽窃)がないか、チェックするシステムも
うちの大学は、導入済みです。

小保方さんのときもこのシステムが
導入されていればよかったのにね。

研究年の鬼教授にも早速メールでご報告しました。

鬼教授には似合わない絵文字つきの
メールをいただきました。

축하축하합니다~♪
(チュッカチュッカハンニダ~おめおめでとう~)

文末に音符までつけてくれてありました^^

一番うれしかったです。


とりいそぎご報告まで。

訪問してくださった皆様、
応援してくださり、
本当にありがとうございました。

ひきつづきがんばります。 

本日の格言
「終わりが始まり」

 

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常にラストスパート

仕事を口実にして
さぼっていた論文。

去年はあまりに苦しく、
自ら2次審査を放棄しました。

今更悟ったことは
時間の有無は全く関係ない。
やるかやらないか。

お尻に火がつかない限り
本気を出さない性格なので
助走はなく、いきなりラストスパートなのです。

先週の木曜日は、論文の2次審査でした。
審査委員の先生方は、皆
厳しく細かく指摘してくださいます。

ゴミみたいな論文の審査をしていただくには
恐れ多すぎて、縮こまるばかりです…

もう、どんだけ?ってぐらい
指摘されすぎて、途方に暮れています。
しかも、外国語(韓国語)で書くというハンディが…
どれだけ気をつけても、添削だらけ。

えらい先生方に、文章の添削までしてもらって
申し訳ないですが、見直しに費やす時間がどうしても
足りないのです。
普通は内容の指摘で済むところ、
日本人だから仕方ないというわけで
文章まで見てくださっているのでしょう。
有難いことです。


そして、こういう日に限って
ハプニングが起こってしまうという自分。

もうなんで私って!

審査の直前に急に携帯が故障。
トイレのドアで足を挟み、かかとから血が流れ。
バンドエイドは、粘着力が著しく低下しており
貼ってもすぐはがれ。
忘れ物で一旦家に帰り、家を出ようとしたら
車のキーが見当たらない。
パンプスが傷を擦り、痛くて走れない。
審査室の鍵をあけてもらおうと、守衛室に行くも
守衛さんが不在…
急いで先生方のコーヒー5人分を買いに行くも、
アジョッシがニコニコのんびり淹れてくれて
時間かかっていらいら…

…とか、もう漫画?


「携帯も主人(持ち主)に忠実なんですね。
緊張しすぎて故障したんでしょう」
と、学科長。


でもね、素敵なこともありました。
この日の接待のお店の
個室の窓から、なんと、美しい満月がみえたのです!

(日本ではありえないでしょうが
韓国ではたいてい、審査後、
審査委員の先生方を
接待する慣わしになっています)

「月まで用意したとは感心な」
と冗談を言う先生方。

よかったのは
掘りごたつ式の座敷なので、足が楽なこと。
(これは重要。韓国では正座をしないので
横座りか、胡坐になります。それは、さすがに
私としてはちょっと…なので、正座をすると
テーブルが低すぎるし、お椀などを
持ち上げないのがマナーなので、正座をして
食べると、どうしても姿勢が悪くなるのです)

何より
お料理にも大満足していただけた。

刺身から始まって
うなぎのお鮨に、鴨の燻製に、あわびに、えびに、カルビチムに
ホタテに、カニに、ポッサムに、牛ヒレステーキに…
〆は、石焼ご飯に味噌汁です。

という韓定食でした。

お金もないのにあまり高いものを
ご馳走しないように」と
小鬼教授。

でも、せっかくだから、おいしいところじゃないと
つまらないよね。

未熟な論文を一生懸命
読んでくださっているわけなので
ここでしか、感謝の気持ちを表せないし
やっぱりおいしいものを食べていただきたい!

3次審査のときは、またここで
最上のスペシャルコースにしよう…
(と、いう考えもあったので、今回、
上から二つ目のコースにしておきました)

スペシャルに期待!

本日の格言
「無理するところでは精一杯無理をする」



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小鬼教授

昨日、鬼教授から
「合格させるつもりだったのに」と
言われました。

論文審査では、とにかく叩かれるのが普通なので
何を言われようと、とにかく粘れってことみたいです。

しかし、あのときはとても
気力が続かなかったので仕方ありません。

それより、鬼教授が以前と変わらず
接してくださることがありがたいです。


一方、新しい指導教授の小鬼教授ですが。

研究室がとっちらかってぐちゃぐちゃです。

席を勧められるも
どこに座ってよいものやら悩みます。

まず、提出済みのワタシの論文を
山積みになっている机の上の論文の中から
探し出さねばなりません。

同期に伝授された通り
カプチーノダブルショット(エスプレッソ1ショット追加)を
お持ちすると、にっこりされます。

超夜型の小鬼教授は、たいてい午後から寝起きでお出ましです。
カバンは持たず、なぜかレジ袋に資料を入れてぶら下げて来られます。

背広とか持ってないみたいで、韓国の教授らしくないです。

自宅はソウルなので、テグではワンルームにお住まいです。
ワンルームというのも韓国の教授らしくないです。

ワタシに敬語で話してくださるのも
韓国の教授っぽくないです。

本日の格言
「らしくないのがそれらしい」



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尊敬せずにはいられない


二週間ほど前の写真…


先日の記事で、励ましのコメントをありがとうございました。
おかげさまで、すっかり落ち着きました(早っ)

鬼教授には改めてお詫びに行きました。

蹴り出されるかと緊張しましたが
やさしく迎え入れられて、ほっとしました。

(新しい指導教官として、)
「小鬼教授と天使教授があるが、
小鬼教授のほうを勧める」とおっしゃったので

「はい、そのようにいたしまする」と答えました。

小鬼教授の指導傾向と対策について
アドバイスまでいただいたうえに
私の場合、困難な局面になると逃避する傾向があるので
それを克服すること、今回のことを教訓にするようにと
叱咤のお言葉もいただきました。

さらに、“自分には無理”と思うのでなく
“自分はこれだけできたんだ”と考えるようにと
言われました。

論文を書くことで、自分というものが
いやというぐらい、はっきり見えてきました。
論文は自分の姿そのものなんだと思います。

鬼教授は、私にはがっかりされたし、
ご立腹は当然であるにもかかわらず、
私の将来と、良い論文にすることを
一番に考えてくださっており、
そのお心の深さに、恐れいるばかりです。

さらに、鬼教授は、ここで執筆を中断しないよう、
審査は受けずとも、審査委員の先生方に論文は提出し、
必ずコメントをもらうようにと話されました。

今回、審査を放棄したのですから、本来、論文提出の義務はないわけですが、
鬼教授は機会を無駄にせず、必ず次につなげてくださるのです。

「やっぱり、鬼教授、尊敬せずにはいられないよなあ~」
と同期も感嘆しています。

というわけで、休む間もなく、引き続き
悪戦苦闘中…


本日の格言
「切らずに次につなげる」



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人間失格



取り返しのつかないことをしてしまいました。
2次審査を放棄しました。

最後の最後で力尽きました。
期日までに論文の修正ができませんでした。
どこまで根性がないのか、自分が嫌です。

どうかしてました。
あと少しというところで、頭がおかしくなりました。

鬼教授も激怒され、これまでの信頼関係が一瞬にして
消えうせました。

来年、鬼教授はサバティカル(研究のための休暇)で
一年間休まれますので、指導をうけることはできず
指導教官を変更することになります。

それだけは避けようと、鬼教授とともに
今学期の合格を目指してきたはずでした。

鬼教授のこれまでのご指導が水の泡です。
ご立腹も当然。
今更、こういう事態を招くなんて恩知らずも甚だしい。

本当にどうかしていました。気が狂ったのだと
鬼教授には謝りまくりましたが、謝ってすむ問題じゃない。

この話を聞いて青くなった同期が
私の携帯とりあげ、お詫びと放棄撤回するとの
メールを代わりに鬼教授へ送ってくれましたが
あとのまつり。

壊れてもいいからとにかく論文を提出すればよかった。
時間を過去に戻せないかと本気で考えました。

こんな大馬鹿者の自分なんかいなければいいのに。

人ととして最低のことをしました。

なのに。
こんな事態でも、お腹がすいたりしている自分。

許せないし、なさけない。

本日の格言
「終わりを決めるのは自分じゃない」



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接待

論文の一次審査。
審査委員の先生方の意見が分かれ
雲行きが怪しくなってきました。
不合格となるかもしれません…

そして、韓国では審査よりも
大変なのが、先生方の接待。

審査のたびに料亭へ。

わざわざ遠くから
外部の(他大学の)審査員の先生方も
お越しになるので、接待は基本。

鬼教授は、指導が厳しいだけで
実は、かなり気配りをされる方です。

審査を待つときは、廊下は寒いからと、
ご自分の研究室を控え室として
開放してくださいました。

そして、接待も、場所とメニューを
指定し、私たちの負担を抑えようと
してくださいます。

外部の先生方に対しては
「論文がお粗末な上に、お食事もお粗末で…
申し訳ないことでござりましゅる」
と、笑いで切り抜けてくださり。

しかし、ケチって審査落とされたら
それも困るよねと、
次回は日式(韓国語で日本料理のこと)に
行くべきかね?などと
院生同士で悩んだり。
(日本料理は高級料亭というイメージ)

そんなワタシの毎日のご飯は
安食堂ですがね。

とうとう、安食堂のアジュンマから
「皆勤賞あげないとね」
と言われました。


本日の格言
「繊細なだけに鬼の面が必要」



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