fc2ブログ

愚痴と自覚

食堂で。
同僚(ニッポンジン)に仕事の愚痴を
ぐちぐち吐きまくってたら、
「ベテランじゃないですか!」
と言われた。

ベ・テ・ラ・ン

その一言に、はっとした。
自分がベテラン?
まあ、確かに同じ事を十数年も続けていれば
どんなに無能でも、多少のスキルはUPする。

全く無自覚でした。

愚痴を言ってる時点で自分のやるべきことを
他人事にしか思っていないということだね。
その自覚のなさが自分を無能にする。

何事も心がけだ。

そんな当たり前のことに今更気づく。

ぐちなんかなんの役にもたたない
ばかりでなく、ひとさまの食事まで
ぐちゃぐちゃにしてしまうだけなので
今後、一切やめよう。
恥ずかし。

気づくの遅すぎたけど
最近、運動もするようになったからか
なにごとも前向きに考えるようになったようだ。
ルーシー・リューに感謝しよう(笑)

※ルーシー・リューとは、ワタシの通う
フィットネスクラブのパーソナルトレーナーさんで
ルーシー・リューそっくりの、いや、
もっとキュートなのにセクシーなお方のこと。
彼女に、厳しくビシビシしごかれ中。

本日の格言
「自覚が自分をつくる」



人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



面接官ですが?

面接官として、ある会社の面接に呼ばれました。
日本語能力の採点です。

指定された時間より早めに出向くと
部屋がないからと、なんと、志願者の控え室に
案内されました。

志願者の方々が、皆、黙って座っている
し~んとした空間に、放り込まれたわけです。

案内人はそそくさと立ち去ってしまい、
控え室の係員さんは、私のことなど知らないため、
志願者と間違われました。

よく考えると、私は黒のスーツに白いワイシャツという
イデタチでした…

「面接官として参りました」と言うと、
「え?あ?面接官ですか!?」とあせる係員さん。

しばらくして面接室に案内されました。

私以外の面接官は4人いて、全員韓国人アジョッシで、
そのうちの1人は、英会話能力を採点する人でした。

英会話能力の採点なのに、
質問は韓国語でやっていた…
聞き取る力(理解力)はどう判断するのだ?

日本語の場合、採点表の欄に
理解力・作文水準 40点
流暢さ 40点
発音 20点

と、書かれてあったので、きっと英語も同じはず。

点数配分も採点項目も謎ですね。

発音が悪いと、言ってることがさっぱり分からないので、
発音の点数配分をもっと、高くするべきだと思いますがね。

志願者3人ずつ一緒に面接です。
他の面接官との兼ね合いもあるし
ひとりで長く質問するわけにもゆかず、
聞く順番も変えてあげないと、不公平になるし、で
こんなに頭使うのも久しぶりでした…

皆、かなり緊張していて、それが痛いほど
伝わってきます…

自己紹介は、選挙演説みたいで、皆同じスタイル。
3つのキーワードとか、なんとか
やたらそういうマニュアルがあるのでしょうね。

履歴書の写真と実物があまりにかけ離れている人がいて
思わず、写真と顔を何度も見比べました。

韓国では修正したイメージ写真を
履歴書に使う人が多いのですが、
あそこまであからさまなのも
すごい。しかも男子。

顔の輪郭が明らかに違う。
眉の形を変えニキビはキレイに消去。

我慢できず(爆)つい聞いてしまったよ。

「ご本人と写真がかなり違うようですが
イメージ写真でしょうか^^」

「3ヶ月前にとった写真で、間違いなく私です」
と必死で反論された。

「緊張を解こうと、面白い質問をしてみただけなんですがね」
というと、

他の志願者ふたりが笑いました。

しかし、本人にとっては面白いどころか、余計緊張したみたいですね。

他の面接官が質問しているのをいいことに
机の下でスマホをいじる面接官とか…

ちょっとびっくりしました。

なんとなく出来レースって感じもありました。
最初からだいたい合格者は決まっているのでしょうね。

あと、やたら、短期間で仕事やめてる人が多く。
たいてい、何度か転職しています。

そういうわけで、前職をなぜ辞めたのか、つっこまれて聞かれますね。

「この面接を受けるために辞めました」という人がいたのですが、

「それにはリスクが高すぎるのではないですか?」とさらに突っ込まれ

「まだ充分挑戦できる年齢だと思っていますので」と返していた。

30はとっくに過ぎてる人だったけど。


面接官として出張してきましたが、
いろいろ勉強させてもらった一日でした。

疲れた~


本日の格言
「切り返しが全て」



韓国(海外生活・情報) ブログランキングへ

契約更新

契約更新の時期になると
いよいよクビか?とびくびくする、
しがない季節労働者、クマのサカズキです。

契約更新申請書やら自己評価書やら
書類を作成するのですが、今年から
形式が複雑になり、サインをする書類も
増えました。

私には、いつも韓国語の書類をくれるのに
今回、英文の書類を渡され、戸惑いました。

いやがらせ?
英語が苦手なもので、恥ずかしながら
韓国語版を用意してもらいました。
(英語よりはまし)

オフィスの方々は皆英語が流暢なので
こんな英語もできないのかって
バカにされてるっぽいです…

それにしても
自己評価できることがな~んにもない。
真っ先にリストラの対象ですな。
ボランティア活動として
職場のゴミ拾いとか書いておきました。
もういなくなっちゃったけど、
犬の散歩とかも書いておけばよかったな?
もちろん、そんなのは評価に加算されません。

書類をチェックする担当者のパクさん(仮名)
私の評価書見て鼻の先で笑いました。
彼の笑顔など見たことないので
「なんでお笑いに?」と聞くと
無視されました。
日頃からかなり失礼な人なんです。

なんだか、もやもやしていると
同僚のアメリカ人に「書類出した?」と
聞かれたので、パクさんに笑われた話をすると

「あいつ、俺の出した書類を無くしやがって
もう一度出せとか言うから、怒鳴り散らしてきた!」
と怒っていました。

(提出期限は今日なのですが、彼は5日も前に提出済み)

書類の紛失、多すぎ。私も、以前、提出した健康診断書を
失くされたことがありますし、別の同僚は寮の入寮書を
失くされ、書き直したそう。
(しかも、この紛失事件はすべて別々の部署で起きている)
うちの職場がいいかげんなのか?
それとも…@#$%&!??

アメリカ人同僚の、
「怒鳴り散らしてきた!」
のひと言に、ものすごくすっきりし、
関係ないけど、思わず
「ありがとう!!!」
と言ってしまった私です。

え?性格悪い?

本日の格言
「評価点にならないものこそ評価せよ」



人気ブログランキングへ

犬の逃亡。

職場で2匹の大型犬を飼っています。
正確に言うとボスの犬です。
ボスは犬好きではなく、あるひとから置き土産にもらった犬を
もてあまし、職場に犬小屋をつくったのです。

守衛の李さんがお犬の担当で、毎日散歩に連れて行き
朝夕ご飯をやり、犬小屋の掃除もしています。

李さんの休みの日だけ私が散歩に行っています。
たまに同僚も一緒に行ってくれますが、最近は私が
ひとりで行くことが多いです。
ボランティアですが、週末も犬のおかげで
早起きできるうえに運動にもなるし
何より楽しいので、むしろ有難い存在です。

しかし、この犬たちは全くしつけがなっていませんので
時々困ったことをしでかします。

土曜日の朝、いつものようにケンカがはじまり
黒にかみつかれた拍子に茶の首輪がスポッと抜けてしまい
茶が逃げました。
土手の道なき道を駆け上がって行く茶の姿は一瞬にして消えました…
ボテボテで足も短い黒を連れてそんなに走れません。

どこをさがしていいのやら、車にでもひかれたらと思うと
パニックになりました。
かしこい犬ではないのでとても心配。

事情を察した清掃中のアジョッシが
大丈夫。絶対、犬は戻ってくるから!」
と言ってくれました。

普通の犬はね…でも、奴は違う…

「必ず戻ってくるよ。大丈夫!」と繰り返すアジョッシ。

半泣きでとりあえず、黒をつなぎ、ちょうど出勤してきた
別の部署の金さんに助けを求めました。
金さんのスクーターの後ろに乗せてもらい、茶を探す旅へ。

大人2人が乗った、ちっこいスクーターはヨタヨタです。
グラグラモタモタ走ります。

こんなんで、やみくもに探してもだめだよなあ…

私の心配をよそに、金さんはのんきに走っています。



意外とすぐ見つかりました。



建物のうらで、ゴミ箱をあさってました…



あまりにみじめで怒る気なくします。


私を見ると、茶は走ってきました。
そして、自分から、首輪かけてと言わんばかりに
頭をさげました。

本当によかったです。
何度も何度も抱きしめました。

やっぱりかわいいよ。茶。


しかし、頼むから、ゴミは食べるな…


犬が見つかったということで、
清掃のアジョッシも喜んでくれました。

「犬は自分のオシッコの臭いもあるし
帰ってくるモンなんだよ~よかったね」

私があんまりあせっていたから
「大丈夫!」って強く言ってくれたんだそうです。

パニックのときって、そんな一言が
一番ありがたいです。

ちょっとした一言が救いになるもんです。

アジョッシには何度も何度もお礼を言いました。

いやはや、犬紛失でクビになるとこでしたわ~

冷淡に辞表書けと促すボスの顔まで浮かんだよ。

犬紛失でクビになるような職場ですぜ。

ボスは犬の散歩なんかしたことないし
ブラッシングの必要性すら知りません。


本日の格言
「根拠は自分の心がつくる]



ここっていう時に力強く励ませる人になりたいね。



人気ブログランキングへ

インクが乾く前に。

季節労働者クマのサカヅキです。


韓国で春秋限定の季節労働をしております。



単に歳をとっただけで、今秋から妙な役職がついてしまい、仕事が増えました。



最初の話と違って、雑用が多く、自分の仕事にも支障をきたしてきたので



(役職を)辞めることにしました。



無責任ちゃう?と思われるかもしれませんが、



最初にきちんとした説明もなく、強引に押し切られましたんで(こちらではよくある)。




上司に「辞めさせてくだせえ」と言ったところ、



「任命状のインクも乾かないうちに、そんなことはできない!」と言われ。



インクも乾かないうちに!




へえ、そういう表現を使うのですね…




って、感心してる場合かよ!





この国では、涙ながらに、相手の情に訴えると、

あっさり聞き入れられることが多いので

その戦法に出てみます…





「洗濯モノも溜まりに溜まり、ご飯抜きに睡眠不足、

部屋はめちゃくちゃで、もう、限界なんだす…うううううっ」





すると。




上司は



「そうか、そんなに疲れてるんですね」と頷き。



「よいものを差し上げましょう」と、




冷蔵庫から出してきたのが、



高麗ニンジン濃縮エキス…





いや、そういうことじゃないだろう。





「さあ、ククッと一気に飲んで」



瓶のフタまで開けてくれて目の前に差し出されたエキス…



仕方なく、一気にゴクっといきました。



おえええっ にがああああっ マズっ




上司のほうは、涼しい顔で一気飲みしている。





「ま、今日のところは疲れをとって
なんとか冬までがんばって」



えええええっ。



テコンドー有段者、バリバリ体育会系の上司は、ワタシの窮状など意に介せず。


(ワタシも一応体育会系出身です…)




なんでこうなるのよ…




一部始終を、事務所の人たちに話したところ、


「(任命状の)インク、とっくに乾いてるんじゃね」




そこかよっ




疲れたので、寝ることにします…


本日の格言
「一度インクがついたらおしまい」


ぽちっと押しておくんなせえ↓


人気ブログランキングへ

外人のオヤジギャグ。

あまりにヒマなので、お客さんとダジャレ(オヤジギャグ)で勝負することに。

お客さんにとっては、日本語は外国語だし、そもそもダジャレって分かるかな?と

気になったものの。


日本語がそこそこうまい、韓国の人によるダジャレ。

「となりのトトロがとろとろにとける」



トトロ、好きだねえ。しかし、トトロが溶けるってなあ…

真顔のワタシを見て、仕切りなおすお客さん。


「せかいがせいかいだ!」


世界が正解って何よ?


眉間にシワを寄せるワタシを見て、こんな絵を描いてくれたよ↓

P5243696.jpg


ダジャレはともかく、
「世界が正解だ」を、絵で説明できるってことに驚きましたね。

この単純な線だけで。すごい表現力ですね。

この人だけでなく、最近の若い人たちって、絵を描くのが上手いなと思います。
頼むと、躊躇しないでさっさと描いてくれるし。
映像で育ってるからか?

ワタシの子どもの頃なんて、絵描くのをためらう子多かったし、
クラスの文集の表紙とか描くのを押し付けあってた気がするけど。

外人にとっては、世界と正解、早口だと聞き取るの難しいみたいですね。

「セカイ」と「セーカイ」ですからね。


本日の格言
「世界も正解もそれぞれ」


正解なんてないよね。


応援クリックが正解です!


人気ブログランキングへ

八つ当たりでストレスフリーな方

昨夜は6時間飲み続けるカップルのお相手を。
って言っても、ワタクシはシェイカー振るだけ…
ちっこいカウンター、久々の満員御礼、
バーテンダー、クマのサカズキです。

さて、このカップル、
バツイチアラフォー女(子ども高校生)と、
2ヵ月後に別の女性との結婚控えたアラサー男。

この二人の関係、気になりますね?
おあいにくさま、今日はその話やめておきますわ。

そんなわけで、ワタシ、今朝、寝坊しまして。

顔も洗わず、犬小屋まですっとんで行ったのですがね。
やさぐれる犬。

散歩を待ちきれず、犬小屋にウ○チがいっぱい。
この子たちは、もともと垂れ流しで育っているので
小屋にウ○チすることには、さほど抵抗がないのです(涙)

小屋って言ってもね、
クマのカサズキの部屋ぐらいありますから!


そして、職場の犬部署が、いつもキレイにお掃除もしてくれますし、
この子たちはワタシよりよい身分なんでございます。

しかし、さすがに、このウ○チの山を見ると…

つい世話を忘れていて、病気になった「たまごっち」が、
5つぐらい溜まったウンコの隣で、布団ひいて寝ている
のを見たときのような
かわいそうで、とても申し訳なく、泣きそうな気持ちになります。

たとえが古くてすみません。

ごめんね~茶のと黒の。

黒のは茶のにさんざん噛み付いて、ストレス発散した後は
けろっとして、すぐ機嫌を直すのですが、
茶のは、やつあたりとかしない分、いったんすねると、長引きます…

散歩の後も小屋の奥にひきこもり、「ナデテ」のおねだりもしませんでした

え~ん。ごめんよ。本当にごめん…


本日の格言
「やつあたりしてでも
すぐ機嫌を直したほうが勝ち」


黒のを見てると、つくづくそう思う…
断然ストレスフリーな感じ。


人気ブログランキングへ


苦しいと辛い

季節労働が始まり、仕事モードに切り替えたものの、

体がついていっていない、クマのサカズキです。


先日、あるお客さん(日本語ぺらぺら)に聞かれたのですが。


「クマさん、素朴な疑問ですが」

「何でしょう?」

「苦しいと辛いってどう違いますか?」


う~ん。


経済的にしんどいときは、苦しいっていうし、

そういう苦しい状況で、子どもに不自由な思いをさせるのは辛い

酸素が足りないと息が苦しい…辛いとは言わないね…

苦しいトレーニングって言うけど…あれ??

辛いトレーニングとも言うよな… 



例をあげていると、だんだん収集がつかなくなってしまい、

言葉に窮して、う~ん。う~ん。


「日本人でも分からないのですね」と、勝ち誇ったような顔。

「っていうか、本当に日本人ですか?」と、ニヤリ。


悔しいので苦し紛れに、


「まさに、今、答えに詰まっている私の状況が、苦しい状態です!
日本人のクセに分からないんだ~とか言われると辛いもんだわさ!」

とお茶を濁し。

沈黙…

「やっぱ、苦しいってのは客観的な状況で
辛いっていうのは主観的な感じなんだよな」とつぶやくお客。


そうだべか?

言われてみると、そんな気もしないではないが。


「肉体的な苦痛は苦しいって言うし、
精神的な苦痛は辛いって言いますよね」

ま、そうかな?

でも、肉体的に苦しくても「辛いトレーニング」って言うし。
肉体的に苦しいから、精神的にも辛くなるのか? 

考えれば考えるほど、わかりませんな~


そんな簡単にガイジンに日本語使い分けられてたまるかっていうの。

 ↑負け惜しみじゃね?


ところで、「辛い」で思い出したのですが。

筆談ホステスさんっていらっしゃいましたね。

会社が倒産寸前?で辛いとこぼすお客さんに、

「辛いのは幸せの一歩手前ですよ」と書いたそうです。

なるほど、「辛」の漢字に一画加えると、「幸」という漢字になりますね。



本日の格言
「苦し紛れの言い逃れは聞き苦しい」



人気ブログランキングへ
心と体は一体

そもそも。

包丁も使えない友人に、日本料理の店をやらないかと無謀すぎる話をもちかけられ、
なぜか悩んだりしているクマのサカズキです。

kumanoshigoto.jpg

クマのサカズキが、無謀な話にのる話はこちら→あまりに安易な


大邱(テグ)で日本料理店。
料理は素人の独身女二人。
家賃滞納でもめた末に空いたという曰く付きの物件。

これ悩む必要あるか?


あまりのアホさ加減を哀れんだ同僚(ニッポンジン)の一言↓

そもそも、ビザが取れるの?それから悩むべきでないかと」


ナルホド  

こんなアタマの切れる人がなぜこの村に出稼ぎに?!

(アンタがアホなだけ…)


最低5000万ウォン以上ないと外国人投資家ビザは下りません…

設備投資にはもっと必要だし、さらに生活費、住居費も必要…


先立つものはやっぱり金塊なのであります。


友人(この国のヒト)に、そんな話をしていたところ…

突然。

「配偶者ビザなら金塊なくてもいい!」と。


「でも、あの、結婚の予定とか、ないんですけど…」


偽装結婚すれば?


「え?」


「偽装結婚してあげますよ


ぎ、偽装結婚してあげますて。


「ボク、1回バツついてるから、2回でも3回でも平気」

(ちなみに このヒト↑は 元飲食店経営者 現在、店ありません


っていうか、なんで、店するために偽装結婚までせなあきませんのっ


ムチャクチャでんがな。


っていうか…

そもそも、悩む必要、ありますの?って話でしたね。

ふらちなことを考えず、本業の季節労働、地道にコツコツがんばろう。

あ、セカイイチ小さいカウンターもね…

本日の格言
「そもそも、これまで全力を尽くせてなければ
新しい出発などなし。」


人気ブログランキングへ
 心を入れ替えて。

出張で謎の任務。

クマのサカズキ、本日は珍しく出張に行ってまいりました。

本日の出張手当↓ お菓子一皿 
kumatookashi1.jpg
別途、特別手当としてアロエジュース一本がつきます。


まず、100号室と呼ばれる会場に向かいます。

「助手」という人が、うやうやしく出迎えてくれ、指定の席まで
案内してくれました。
同じ任務を命じられたらしいオジサン2人と挨拶を交わし。
手渡された極秘ファイルに目を通します。

「代表」と名乗る若者(男子)が近づいてきて、
流暢な日本語で私の名前を確認しました。

彼は、おもむろに「こちらを」と言って
ある粉末のスティックを手にのせてくれました。

なにかの薬品のようです。

他の2人は、すでにその薬品を口にしたもよう。



薬品には「疲労回復。しみ、そばかすに」と書かれてありました。

そうこうしているうちに、業務開始の合図です。

入れ代わり、立ち代わり、男女6人の若者が一方的に語るのをひたすら聞きます。
途中、相槌を打ったり、質問をするということはできません。
他の2人も顔色ひとつ変えず、終始無言で、聞いています。
時折、極秘ファイルに目をやり、アロエジュースを飲んだりしています。
クマも無駄に神妙な面持で、語りに聞き入っていました。

語りの内容は、苦労話、個人的な悟り、提言風、夢…なんでもいいみたいですが、
不思議と、全員、何かしら前置きをして語り始めるのです。
その前置きが、言い訳になっていなくてはならないようです。

「まだ日本語の実力が不足していて…」「準備する時間が不足していて…」
「まだ完成してませんが…」

なにかが不足している方が有利なようです。

さらに、言い訳の後に「理解してください」などの決まり文句を付け加えると
完璧みたいです。
(注:この場合の「理解してください」は大目にみて下さいという意味らしい)

しかしながら、若者たちの日本語はすばらしく、どこが、不足しているのか
クマには分かりませんでした。

日本の若者で、第二外国語をあれ程駆使できる人ってそう多くないと
思うのですが…

100号室での極秘任務は小一時間で終了しました。

ただ座って神妙に話聞くだけでお菓子がもらえる仕事。
しかも、疲労やしみそばかすの心配までしてくれるしね!
また、ないかな~



本日の格言
「前置きの長さは
本気度・謙虚さに反比例する」


あっ、当ブログも、前置きが無駄に長いです…

人気ブログランキングへ